初めて新宿二丁目にでた時のお話
 

 
皆さんお元気かしら?
 
今日は24会館のライバル店大番会館からコラムを書いてます。
 
 
初めて新宿二丁目にでた時のお話なんだけれども、その当時私は15才だったの。
高校生の夏休み前だったかな?
当時ようやく携帯でインターネットが出来る様になったばかりの頃で、早速ゲイ関連の検索をコソコソしては男を探してたのね。
まだまだゲイ雑誌の影響もあった時代で地方の書店なんかにもゲイ雑誌が売られていたりはしていたんだけれども、勇気がなくて購入はできなかったのよね。
なのでコソコソ出来る携帯のインターネットは、出会いを求めるには最適だったわけ!
(もちろん今でもそうだけれど)
ゲイの出会い系で会った人に初めて二丁目に連れていかれたのね。
 


 
来た時は本当にびっくりしたわ!
今から20年以上も前になるんだけれど今よりもゲイ率が高かった覚えがあるわ!
二丁目に来る前はゲイなんて、本当に少数派だと思い込んでたの。
二丁目に来たら男同士で手を繋いでるカップルや、こっち系の男性陣がいっぱいいるわけ。
もう煌びやかに見えて大人の世界やら都会の自由さを肌で感じたわ!
現実は自分と同じようなゲイが、私の思っていた何倍もいることをそこで知ったの。
今まで孤独に悩んでいたセクシャリティも一気に溶けて無くなったわ。
 

 
二丁目を知ってからは自分でも通うようになったの。
お金はなかったけれどお店に入ると大人の人が飲みものを奢ってくれたりしたしね。
その当時でこそ若かったから、声をかけてもらったりしてたんだけれど
二丁目に来る前の地元での生活で、かっこいいだとかかわいいだとか言われた事が皆無だった私は、一種のパラダイスみたいな場所だと勘違いしたの。
言わば二丁目に来たらびっくりするくらいモテたの。
今はね、メッキリモテなくなってこっちから声をかける生活になったの。
 
元々はこれが私の本来の姿なんだろうけれど、
あの当時を思い出すと凄くタイプの男性から声をかけてもらったのに自分が一体どんな男が好きなのか自分で自分をわかってなかったの。
 
世間一般で言うイケメンじゃないとダメだと思っていたし、おじさんなんて興味も持ってはいけないくらいに思ってた自分がいたわけ。
 
 
今はそのおじさんこそが手に入らない物だとつくづく実感したわ。
 
 
タイムマシンに乗って過去の自分に言い聞かせてやりたいわ!
あんたのタイプはあの人だから素直に飛び込んだ方がいいよ!って。
 
女性が好きな男性と男性が好きな男性って一致しない場合が殆どじゃないかしら?
 テレビなどでちやほやされている男性って基本女性目線で選ばれてるのが殆どなのかな?
私はそれに騙されてたのね。
二丁目に出てゲイ生活を20年も続けてようやく自分の好きな男性が素直に理解できてきたわ!
男も男で色々あるのね。
今年も残すところあとわずかだけれどもいい出会いがありますように願ってやまないわ!
世界中の男が私にひざまづきますように。
応援よろしこよ!
 
ライター:床屋 週一(とこや しゅういち)

 

 
 
 

 
新宿二丁目ゲイバーJET
新宿二丁目への行き方
新宿二丁目コインランドリー